杉壁
(すいかべ) |
山笠の四方に取り付ける竹の網代に杉の葉を挟み込んだ壁です。麦わらに赤い布を被せた装飾は「てっぽう」とよびます。杉壁の赤い布は「赤へこ」とよびます。7月11日頃に表と見送りの杉壁を内に引いて台上りが座る場所をつくります。 |
台幕 |
山台の周囲に取り付ける祇園宮と櫛田宮の紋が染め抜かれた幕(大黒流の場合)です。据山の時は朱、動くときは紺のものに付け替えます。 |
左巻き |
杉壁上部の「横笛」に巻きつけ装飾する2色の帯状の布で、据山(すえやま)の時は茶・白、動くときは浅葱・白のものに巻き替えます。横笛の竹は笛竹とよびます。 |
しなえ |
山笠の見送り側に斜めに立てる台差し旗です。祇園宮の紋や流名などが染められています。据山の時は朱、動くときは紺のものに差し替えます。 |
標題板 |
流名と山笠の標題を書いた板です。杉壁に取り付けます。 |
御幣(ごへい) |
御神体となった山笠のしるしです。櫛田神社の御神符と一緒になっています。 |
承天寺御札 |
人形台の辺りに取り付けます。外からは見えません。 |
赭熊(しゃぐま) |
据山の時、見送り(後側)中央に立てます。元来は禅宗の道具で、山笠期間外は博多歴史資料館(櫛田神社境内)で大黒流のものを見ることができます。 |
破魔弓 |
据山の時、赭熊の両側に魔除けのために立てます。 |
二引旗
(にびきばた) |
山笠の最上部に取り付ける2本の線が引かれた旗です。 |
御宮(指しもん) |
「櫛田宮」「祇園宮」「大神宮」と書かれた山笠上部の指し物です。奇数番号の山笠(差し山)に取り付けられ、偶数番号の山笠(堂山)には付けません。 |
人形(飾りもの) |
毎年新たに制作される山笠の人形を手がけるのは、博多の文化を継承する博多人形師です。
大黒流の人形は置鮎正弘氏、または置鮎琢磨氏が制作します。昭和40年代までは置鮎與市氏でした。なお、過去には人形でない飾りものがついた年もありました。 |