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祝賀先では両手を上げて「祝ぉーたぁー」とさけび、大黒天の場合、手に持った小槌を振って御祝いします。表敬を受ける側は「一束一本」(半紙100枚と末廣を水引で束ねたもの)と、御祝儀を差し出し、御酒や紅白蒲鉾、乾物などでもてなします。
なお、稚児は稚児西流と稚児東流が交代で受け持ち、三福神とは別行程で「稚児舞」(稚児による雅楽と舞)を披露して廻ります。
松囃子は古くから領主への挨拶廻りとして、また、博多町民の年に一度の楽しみとして続いてきましたが、明治5年に金銭浪費ということで政府から禁止の御達が出されました。
松囃子の再開を望んだ博多っ子は、博多区と福岡区が合併し福岡区になった(明治9年)お祝いを紀元節の日に行いたいと県庁へ願い出ます。合併祝いの名目である以上「松囃子」と言う訳もいかず、オランダ語で休日を意味する「zontag(ゾンターク)」からとった「どんたく」という名で明治12年に復活したのです。なお、誰もが参加できる「通りもん」は時代とともに形を変え、現在のパレードへと発展しました。 |